ご紹介する言葉は、生井利幸先生の作品です。気になる言葉を見つけたら、ぜひ、「思索のヒント」を押してください。さらに深い思索の旅が始まります。

愛されることばかりを望む者は、“自分から人を愛する”という素晴らしさを知ることがない。
「一秒の哲学」(ストラール出版) Ⅲ章 人との関わり 66頁

気づきというものは、感じるだけでなく、それを実行に移してみて初めて、そこに本当の意味が生じてくる代物である。
「一秒の哲学」(ストラール出版) Ⅴ章 行動すること 105頁
ご紹介する言葉は、生井利幸先生の作品です。気になる言葉を見つけたら、ぜひ、「思索のヒント」を押してください。さらに深い思索の旅が始まります。
愛されることばかりを望む者は、“自分から人を愛する”という素晴らしさを知ることがない。
「一秒の哲学」(ストラール出版) Ⅲ章 人との関わり 66頁
「幸せを求める」と「幸せを与える」の違い
「幸せを求める」ということと、「幸せを与える」ということは、根本的に異なることです。
人間であれば、誰でも、自分自身が幸せになりたいと考えます。しかし、それだけでいいのでしょうか。自分自身が幸せになりたいと希求するだけでなく、心のステージを上げて、「他人を幸せにすること」に注意を向けてみてはどうでしょうか。
「他人を幸せにする」・・・この生き方は実に美しい生き方です。美しい生き方ではありますが、他人を幸せにするには、まず第一に、それを行おうとする自分自身が幸せな人間であることが大前提となります。少し考えてみるとわかりますが、不幸な人が、他人を幸せにすることは難しいでしょう。
本来、「人間の幸せ」とは、一体どのようなものなのでしょうか。日々の生活の中で、この問題について考える時間を持つと、読者の皆さん自身、「より人間らしく、より美しく生きる」ことができるでしょう。
気づきというものは、感じるだけでなく、それを実行に移してみて初めて、そこに本当の意味が生じてくる代物である。
「一秒の哲学」(ストラール出版) Ⅴ章 行動すること 105頁
気づきを一体いつ実行するのか
世の中には、自分の願望について、「そのうちにやろうと思っています」と言う人がいます。しかし、私の人生経験においては、「そのうちに」と言っている人が『実際にやった』という例を見たことはありません。
やる人は、明日からではなく、今日からやります。大抵の場合、「そのうちに」と言っている人にみられる典型は、翌年も、そして、その翌年も、いや、10年も20年も、ずっと「そのうちに」と言い続けているものです。このような人は、結局は「口だけの人」。実際に行動に移すことはありません。
日々、私たち人間は、実に様々な経験をします。人は、何らかの具体的な経験をし、その経験を通して深い思索を試み、一定の判断をします。しかし、物事を判断するだけでは、何も変わりません。判断は、一連の試行錯誤の中で試みる思索の一形態。言うまでもありませんが、単に、頭の中で判断するだけでは、何も変わりません。
少々皮肉的に述べるならば、判断は、「沈黙の中で行われる“夢物語”」です。実際の現実として事を先に進めるには、「決断」することが必要です。決断の後は、たった一つ。その決断を「実行」するのみです。
実行すれは、人生は変わります。